【トレンド】アメリカにおける日本食産業の現状 その1
大規模な食品見本市であるWinter Fancy Food Show(1月15日~17日)の視察に行ってきました。国際色豊かな見本市で、日本からも多数の企業が出展します。この見本市を通じて見える日本食の現状と国際市場における競争をまとめます。
Fancy Food Showは高級食材、専門食品に特化した見本市となっています。ですが「高級」「専門」の定義は曖昧で、大手メーカーの量産品も展示されているので、広い意味での食品見本市と捉えることができるでしょう。
今年は約1万8000平方メートルの面積を持つサンフランシスコのコンベンションセンターで、世界35ヵ国から1300社の企業が8万点を超える商品の展示を行いました。会場が広くて出展企業が多いので、視察するほうはターゲットを絞って見ていく必要があります。
会場全体を回ってみて、日本の食品に関して強く感じたのは「競争がとても厳しい」ということです。日本食の人気が衰えてきているわけではありません。むしろその逆で、日本食はアメリカでかつてないほど受け入れられ、アメリカの食卓の一部になりつつあります。問題はそこで、日本食の需要が大きいゆえに、多くのアメリカ人、アメリカ企業が日本食ビジネスに参入したがっているのです。
これまで日本の食品は、日本から輸入されたものや、日本企業の米国法人が現地で生産するものが主流でした。しかし今後この流れは確実に変わっていくでしょう。アメリカ人経営の企業がアメリカで生産してアメリカで売る日本食、生産コストの安いアジア諸国で生産してアメリカに輸入する日本食など、さまざま広がり方をすることが予測されます。
これまでは日本の食品メーカー同士がアメリカ市場でも競合として争っていましたが、これからは現地の企業に市場を奪われないよう健闘していかなければなりません。日本食の人気はそこまで来たということです。
次回の投稿では具体例をあげながら、現状をより掘り下げて解説していきます。



