【トレンド】アメリカにおける日本食産業の現状 その2

1月15日~17日に開催されたWinter Fancy Food Showでは、日本貿易機構(ジェトロ)がジャパンパビリオンを設置し、日本から26社が出展してアメリカでの販路獲得に奮闘しました。
その一方で、アメリカの企業が日本食ビジネスに参入する姿も目立っています。日本の企業は今後、そういったローカル企業と競合していかなければなりません。今回はその例をいくつか紹介します。
【メイドインアメリカ】
アメリカで消費される日本食は依然として日本からの輸入品が多く、政府の統計でも対米輸出量は年々増加しています。その一方で、アメリカで生産される商品の増加も目立っています。以下は、アメリカの企業がアメリカで生産している商品です。
Annie Chun’s All Natural Asian Cuisine
Annie Chunという女性がアメリカで始めたブランドで、一般的なスーパーで幅広く流通しています。ラーメンやすし用のりをはじめとするアジア系食品を製造販売しています。
Simply Asia
やはりアメリカでスタートしたブランドで、流通網が広いです。麺類やソースなど、主に中国系の食品ですが、テリヤキソースのような定番アイテムも揃えています。
Sushi Now!
粉末状にしたみそ汁のインスタント食品で、お湯を注ぐだけでみそ汁ができます。カレー味やスパイシーなどの4種類のフレイバーがあります。粉末状になったみそを購入してフレイバーを加えて独自の商品にしているという話です。
【アジア産 → アメリカに輸入】
日本で流通する食品にアジアで生産したものが多いですが、アメリカでもアジア産の日本食が増えつつあります。生産コストの安いアジアで生産し、アメリカ向けに英語のパッケージにした麺類、のり、お茶などがあります。日本と関係ないところで製造され、やはり日本と関係ないところに輸入されることになります。
Source Atlantique
世界中から食品を輸入している商社。取り扱いブランドの1つであるBlue Dragonには、のり、そば、パン粉などがあり、パッケージで”Japanese”と大々的に謳っていますが、日本産の食品はなくすべてベトナムやタイ産です。
【現地向けにアレンジした日本産】
日本で生産されているものの、完全に現地向けに開発された商品も増えてきています。アメリカの輸入元がブランディング、パッケージなどの主導を取り、日本のメーカーがそれに合わせて商品を製造する形です。
WA Imports
ほたる、矢上果樹園、たくみという3つのブランドを扱っている商社です。日本のモチーフを大切にしながらも、アメリカ人に受け入れられるブランディングを展開しています。商品はほとんどが日本産ですが、一部に韓国産もあります。
こういった状況で、日本の食品メーカーは市場を獲得するためにどうしたら良いのか。その課題を次の投稿で考えてみたいと思います。



